ユッケとは何?「ユッケ」を徹底解説!
- ユッケとは、どんな食べ物なの?
- ユッケのルーツは何?
- ユッケに使用されている肉の種類は?部位は?
- ユッケって危険なのでは?」
このような疑問をお持ちのユッケを知らないあなた、ユッケをもっと知りたいあなたのためにユッケとは?について深掘りしていきます。
なお、本記事は精肉店勤続20年以上のわたくしが、これまでに得た経験・知識を元に詳しく解説します。
この記事をご覧になられた方のみが知れる情報もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
ユッケとは?

ユッケとは、韓国を代表する生肉料理のことです。
韓国語で、「肉」を意味する「ユック」、「刺身」という意味の「フェ」を合わせて発音した「ユッフェ(肉の刺身)」が語源とされています。
作り方はシンプルで、細切りにした生肉をお皿に盛り付け、醤油、砂糖、コチュジャン、ごま油などを合わせたタレをかけ、真ん中に卵黄を落として完成です。
お好みでネギやシソなどの薬味や、千切りにした梨やリンゴ、キュウリの付け合わせと一緒によくかき混ぜていただきます。
日本では、焼肉店で人気の一品です。
ユッケの歴史

ユッケのルーツ
時は西暦1200年(13世紀頃)までさかのぼります。
当時、現在のモンゴル地区周辺で暮らしていた遊牧民族タタール族は移動手段として馬を利用していました。
そして、タタール族にとって馬は移動手段としてだけではなく、貴重な食糧源でもありました。
しかし、馬肉は肉質が硬く筋も多いので少々食べにくかったようです。
そこで、馬肉を食べやすいように細かく切りたたいて食べた※ことがユッケの始まりとされています。
※この食べ方は現在の「タルタルステーキ」の原点ともいわれています。
ちなみに17世紀ころのドイツで、この細かく切りたたいたお肉を焼いたものが「ハンバーグステーキ」のきっかけになったとされています。
「ユッケ」と「ハンバーグ」のルーツは同じだったということですね。
なぜ「ユッケ」は朝鮮半島(韓国)に根付いたのか
13世紀半ばにタタール族は、朝鮮半島に侵攻しこれを統治下に置きました。
もともと仏教が普及しており肉食が禁じられていたこの地に、遊牧民族の肉食文化が普及したとされています。
朝鮮半島で食していたのは馬ではなく、耕作や運搬などに使う牛(役牛)でした。
その役牛の生肉を朝鮮半島にあった調味料で味付けしたものが「ユッケ」に発展し、国の代表的な肉料理となったのです。
参考:コトバンク
ユッケに使用されるお肉の種類は?部位はどこ?

ユッケは主に「牛肉」の「モモ部位」が使われます。
ローストビーフや牛のたたきにも使用される「モモ部位」は赤身が多く、お肉本来の旨味がギュッと詰まっています。
ちなみに、ロースやバラなどの霜降り(脂肪)の多い部位は、冷めると脂が固まりやすいので、生食や冷たい料理に使用されることはほとんどありません。
ユッケの安全性は?

厚生労働省が定めた「生食用食肉の規格基準」を満たしているユッケは安全です。
2011年に起きた焼肉チェーン店のユッケによる集団食中毒事件や2022年の京都の精肉店で無許可で提供されていたユッケ※による食中毒事件をご存じの方や噂を耳にしたことのある方は、ユッケ=危険というイメージをお持ちの方が多いでしょう。
※生食用の牛肉を販売するためには、生食用食肉専用の設備を設置し、生食用食肉の販売許可証を取得しなければなりません。
そもそも生で食べられる牛肉は、2011年の集団食中毒事件以降に厚生労働省が新たに制定した「生食用食肉の規格基準」を満たしている必要があることをご存じでしたか?
2011年以前にも生食用食肉に関する食品衛生法があったのですが、集団食中毒事件の発生を受け、安全を確保するには内容が不十分とされ、新たに制定されたのが現在の「生食用食肉の規格基準」です。
▼「生食用食肉の規格基準」の主な内容
・腸内細菌科菌群が陰性でなければならないこと
引用元:厚生労働省「生食用食肉(牛肉)の規格基準設定に関するQ&A」
・加工及び調理は、専用の設備を備えた衛生的な場所で、専用の器具を用い て行わなければならないこと
・肉塊の表面から深さ1cm 以上の部分までを 60℃で2分間以上加熱する方 法又はこれと同等以上の効果を有する方法で加熱殺菌しなければならないこと
・加工及び調理は、生食用食肉(牛肉)の安全性確保に必要な知識を習得し た者が行わなければならないこと
などが規定されています。
この基準を満たし安全に食べられる生食用のお肉は、牛モモ肉を含む一部の牛肉と馬肉のみです。
鶏肉や豚肉、牛のレバーを含む内臓は生で食べると食中毒を引き起こす可能性があります。
なので、中心部までしっかりと火を通さなければなりません。
消毒・殺菌処理や保存方法などの基準が非常に厳しいためユッケの提供を断念する飲食店が相次ぎ、ユッケを提供している飲食店は、ほとんどないのが現状です。
そんな中、出できるだけユッケに近いお料理を提供しようと、マグロのユッケ風や生ハムのユッケ風などのユッケに見立てたユッケ風のアレンジ料理が考案されました。
ユッケ風おつまみの紹介
ここでは、お肉に関する材料(生ハム、コンビーフなど)を使ったユッケ風のおつまみを紹介します。
簡単に作れて美味しい!お酒にピッタリのユッケ風おつまみ、是非お試しください。
生ハムのユッケ風

舌触りは本物のユッケそっくり!サラダ感覚で食べられる簡単!美味しい!
「生ハムのユッケ風」
コンビーフのユッケ風

食感は本物のユッケにほど遠いが、味はGOOD!
絶品ユッケは家で食べられる⁉

ここまでご覧いただいたアナタだけにこの情報をお届けします。
実は、安心・安全なユッケはお取り寄せできるんです!
生食用食肉(ユッケ)の安心安全の絶対条件である「生食用食肉の規格基準」を満たしている加工施設で製造されたユッケをお取り寄せすれば、外出することなく家で絶品ユッケを食べることができます。
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まとめ

この記事でわかったことをまとめると
- ユッケとは韓国語で肉の刺身を意味する生肉料理
- ユッケの始まりはタタール族が馬肉を食べやすいように細かく刻んだことがきっかけ
- ユッケに使用されるのは牛肉のモモ部位
- 厚生労働省の定めた「生食用食肉に規格基準」を満たしているユッケは安全
- 安心安全なユッケはお取り寄せできる
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
これからもユッケの魅力をお伝えしていきますので、よろしくお願いします。
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