牛肉の赤身部位をおすすめの食べ方とともに食肉のプロが紹介します。
心が元気になる!牛肉の赤身ってどの部位?
心が元気になるためには、幸せホルモンといわれる「セロトニン」が必要となります。
みなさん、ご存じでしょうか。
牛肉の赤身部位を食べると、体はもちろん、心も元気になります。
牛の赤身部位と言われても、赤身部位ってどこ?と迷われることでしょう。
それもそのはず、赤身部位といっても数種類の部位があります。
牛肉の赤身部位には、主に以下の部位が挙げられます。
- ヒレ
- モモ(マル・ランプ・ウチモモ・ソトモモ)
- スネ
この記事では、
- 赤身部位を食べて心が元気になる理由
- 赤身部位の特徴、
- 赤身部位それぞれのおすすめの食べ方
を知ることができます。
この記事を読み終えた頃、あなたは心を元気にする方法を知っている人になれます。
周りに教えてあげてほしいので、どうぞ最後までご覧ください。
牛肉の赤身部位で、心が健康になるのは何故?
牛肉の赤身部位には、「セロトニン」をつくるための材料である「トリプトファン」という物質を多く含んでいるからです。
セロトニンって?
セロトニンとは、別名”幸せホルモン”とよばれる神経伝達物質のことです。
「セロトニン」による効果は以下です。
- 精神面が安定する
- ポジティブになる
- 活動的になる
- 頭の回転がよくなる(直感力が増す)
- 幸せを感じやすくなる
その他、不眠解消や鎮痛作用も期待できます。
トリプトファンとは?
トリプトファンとは、必須アミノ酸のひとつで、セロトニンを作るために必要な物質です。
トリプトファンは、体内で生成されないため、意識して摂取しなくてはなりません。
トリプトファンを摂取できる食材
- 大豆製品(豆腐・納豆など)
- 乳製品(チーズ・ヨーグルトなど)
- 肉(牛・豚・とり)
- 魚類
中でも牛肉の赤身部位には「トリプトファン」が多く含まれています。
なので、幸せホルモン「セロトニン」を摂取するためにも「トリプトファン」を多く含む牛肉の赤身部位を食べましょう。
「トリプトファン」は、炭水化物(ご飯)と一緒に摂取したら体内に吸収されやすいですよ。
牛肉の赤身部位、それぞれの特徴
- ヒレ
- モモ(マル・ランプ・ウチモモ・ソトモモ)
- スネ
ヒレ(別名:フィレ、ヘレ、テンダーロイン)

ヒレの特徴
牛肉全ての部位の中で一番柔らかいお肉。
甘味、香り、食感、全てがトップクラス。
脂肪が少ないにも関わらず柔らかいことで人気があります。
おすすめの食べ方:ステーキ、焼き肉
シンプルに塩コショウで味付けし、強火でサッと両面に焼き目をつけ、レアでどうぞ。
モモ

一口に”モモ”といいましても、外側のモモや内側のモモ,おしり付近のモモなど複数のモモ部位があります。
その中でも、主要部位とされている以下の4部位を紹介します。
- マル
- ウチモモ
- ソトモモ
- ランプ
それぞれの特徴とおすすめの食べ方をごらんください。
マル(別名:しんたま、ナックル)の特徴
牛の内またの下のほうにあるお肉です。
モモ部位の中でも比較的サシ(きめ細かい脂肪)が入りやすいお肉。
ヒウチ(ともさんかく)といわれる希少部位が付いている。
おすすめ食べ方:すき焼き、しゃぶしゃぶ
ほどよくサシの入ったマルは、厚めにスライスしても柔らかくいただけます。
すき焼きの濃い味付けに、負けない力強い肉の旨みを楽しめます。
ランプ(別名:ラム)の特徴
牛のおしり付近のお肉です。
赤身が多く肉の繊維が細かく、モモ部位の中で一番柔らかいお肉。
赤身の濃厚な味わいを堪能できます。
脂肪が苦手、でも柔らかいお肉が食べたいという方におすすめの部位です。
おすすめの食べ方:ステーキ、ローストビーフ
ランプ肉のかたまりを、ハーブの香りをまとわせ じっくりと火を通します。お好みの厚さにカットし、赤ワインと一緒に食せば贅沢な時間に浸れます。
ウチモモ(別名:ウチヒラ)
牛の後ろ足付け根の内側のお肉です。
牛肉全部位の中で一番脂肪の少ないお肉。
低カロリーで、真の赤身部位といえます。
とにかく脂肪の少ないお肉が食べたい方におすすめの部位です。
おすすめの食べ方:すき焼き、しゃぶしゃぶ、ビフカツ、ローストビーフ、ステーキ
ステーキ用にカットした厚めのウチモモ肉。
カツにするのはもったいない気持ちと闘いながら、思い切って衣を着せる。
金色の油の中で、食欲をそそる音を立て、サクッと揚がったビフカツに後悔の2文字はありません。
ソトモモ(別名:ソトヒラ)
牛の後ろ足付け根の外側のお肉です。
肉の繊維が太く、硬めの部位。
牛肉の中で、味の濃さは一番といわれています。
おすすめの食べ方:すき焼き、しゃぶしゃぶ
肉繊維が太いため、厚切りにすると硬い食感になってしまいます。なので、できるだけ薄くスライスしたソトモモを、しゃぶしゃぶで食べるのがおすすめです。
なかには、歯ごたえのあるあ肉が食べたいという方もいらっしゃいます。
そんな方には、気持ち厚めにカットした焼き肉をおすすめします。
スネ

スネ(別名:ちまき)の特徴
牛のふくらはぎの部分のお肉です。
筋が複雑に入り組んだ、一番硬い部位で味は濃いです。
煮込み料理用やミンチに加工されることが多い部位です。
おすすめの食べ方:ビーフシチュー、カレー
筋が多く硬いスネは、煮込めば煮込むほど柔らかくなります。
柔らか〜く煮込まれたスネ肉は、力を入れずともスプーンでほぐせるでしょう。
その存在感は、他の食材を圧倒します。
まとめ
- 牛肉赤身部位とは、主に「ヒレ」「モモ」「スネ」をいう
- 心を元気にする物質は「セロトニン」(幸せホルモンともいう)
- 「セロトニン」は、必須アミノ酸「トリプトファン」から生成される
- 牛肉赤身部位には、必須アミノ酸「トリプトファン」が多く含まれている
- 牛肉赤身部位を食べるとポジティブで活動的になる、つまり心が元気になる
- 「気持ちが沈みがち」「なんだか元気がでない」「頭が働かない」「なかなか眠れない」という方は牛肉赤身部位を食べると良い
心が元気になる素「トリプトファン」が多く含まれている牛肉赤身部位を美味しくいただき、心身ともに元気になりましょう!
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